AI隆盛期では労働のコスパは悪化する

2025/08/23

投資

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将来、AIやロボティクスの技術がさらに進化すれば、単純作業だけでなく、より複雑な業務も自動化されるかもしれません。 

実際にアメリカでは、IT業界を中心に生成AIが新入社員の仕事を代替するようになっていて、大卒の若者がなかなか就職できない「就職氷河期」のような状況に陥っているとのことです。
米国の大卒、「就職氷河期」 AIが新人の仕事代替

IBMのWatsonが登場した10年ほど前は、投資銀行やヘッジファンドといった金融機関でこうした技術をいち早く導入し、定型業務に従事するスタッフだけでなくトレーダーも含めた大量の人員が解雇されたことが話題になっていましたが、いよいよ社会全体的な潮流になってきたということですね。

AIの進化によって、やがては若者だけではなく多くの人が職を失う等の影響を受けるようになるでしょうし、この流れが日本にも波及する可能性だって大いに考えられます。

実際、私の勤務先のような日系中小企業ですら生成AIを導入していて、議事録作成、データ集計、契約書の草案作成といった簡単な仕事から、タスク管理、業務分析、アプリのコーディングといったことまでそれなりの精度でやってくれていました。
新入社員レベル、内容によってはベテラン社員レベルの業務を人間よりずっと早い時間で処理してくれます。

「静かな退職」や「リベンジ退職」で頭を悩ます会社側としては、人間を雇うよりAIを積極活用した方が合理的と判断しても不思議ではありません。
特に、日本の正社員のような解雇規制が厳しい国では、これ幸いと採用市場が急速に冷え込み、深刻な就職氷河期になってしまうかもしれません。

「AIに仕事を奪われる」は、何度も使い古されてきたフレーズですが、こと事務職においてはいよいよ実現してきたなという感じです。

仮に労働者として生き残れたとしても、人間が行う業務はAIの提案を最終判断するような労働強度の高い内容が大部分を占めるようになり、定型作業みたいな低負荷の仕事はなくなっていくでしょう。
要は、労働だけでお金を稼ぎ続けることがより困難になっていく時代に突入しようとしています。 

もしかしたら未来には、ベーシックインカムのような仕組みが導入されて、働かなくても最低限の生活費が送れる環境ができるかもしれませんが、財源を始めとする課題も多く、実現するとしてもまだまだ先の話になりそうです。
特に日本では、技術的・理論的に可能になったとしても、根強い勤労信仰が足を引っ張って実現自体しないかもしれません。

「労働者の未来」を考えた場合でも、労働以外の収入源を持っておくことが必須といえそうです。


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仕事が嫌いすぎてFIREしたい30代会社員です。米国株インデックスファンドを中心に資産運用中。意識低い系会社員の生存戦略としてのFIREをテーマに、投資情報や経験等を発信します。

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