これまで、S&P500やNASDAQ100といった米国株インデックス投資に全力投球してきました。
しかし米国のカントリーリスクを意識し始めたことで、 投資方針の変更と投資先の分散を検討しています。
米国株への投資は継続しますが、米国株一辺倒の投資スタイルを見直そうという感じですね。
アセットクラスの比較
このチャートは、S&P500、米国短期国債ETFのSHV、米国長期国債ETFのTLT、そして金先物ETFのGLDの、過去からの値動きを比較したものです。
長期債のTLTは、基本的にS&P500と逆の値動きですが、2022年のような金利上昇局面では株と同様に下落しています。
また、長期ではあまり上昇していません。
長期債は金利の影響を強く受けるので、今後利下げるする局面になれば価格が上がっていくものと思います。
短期債のSHVは値動きがほとんどなく安定していますが、逆に言えば長期での値上がり期待もありません。
GLD(金)はかなり値動きが激しく、債券ほどではないですが、株との相関があまり見られません。
長期では、米国株同様に大きく値上がりしています。
また、リーマンショック、欧州債務危機、コロナショック、そして現在のトランプショックのような株が大きく下がる時には、金は逆に上昇する逆相関になっています。
このチャートから少なくとも過去のデータでは、株価暴落リスクへのヘッジとして金は機能し、長期的な値上がりも期待できそうです。
以上を踏まえて、投資先として、全世界株式、債券、金、仮想通貨を検討してみました。
長くなるので、全世界株式と債券、金、仮想通貨の3回に分けて記事にします。
全世界株式
まずは皆大好き、全世界株式です。
資本主義が続く限り、世界経済の成長も続いていくでしょう。
たとえ米国が覇権国から転落して没落するようなことがあっても、代わりにどこかの国が発展していくはずです。
全世界株式に投資していれば、個別の国や地域の固有リスクは気にせず、等しく世界の経済成長の恩恵を受けることができます。
最近はドイツ株やインド株の調子が良いということで注目されていますね。
ただ、私はこれらの国の今後の成長見通しや経済実態がよくわからないので、現状では長期保有し続けるのは難しいだろうなと感じています。
また、米国株へのリスクヘッジとしてはVXUS(米国を除く全世界株式)もありますが、コストが高く今のところ選択肢としてはナシです。
ということで、全世界株式への投資として、運用コストが最安水準であるオルカンを運用資産の20%を目安に保有することにします。
オルカンは定期的に構成銘柄や地域を自動的にリバランスしてくれるので、管理が楽なのもメリットです。
オルカンがダメになったら何に投資してもダメだろうなという安心感があるので、長期保有するつもりです。
債券
債券は、保有期間中に利子を出す利付債と利子を出さないゼロクーポン債があります。
私は既に、老後資金の一部として米国ゼロクーポン債を額面15000ドル分保有しています。
なので、これ以上に債券に投資する必要性や魅力があるか、という視点になります。
まず、私は利子配当所得がいらないので、利子が出る利付債や分配金が出る債券ETFは選択肢から外れます。
また日本国債は現状利回りがあまり魅力的ではないので、投資対象としては外国債券のゼロクーポン債になります。
短期債券の場合は株価下落時のヘッジ手段になりそうですが、為替の影響を受けるため、償還時点の為替次第では円換算で元本割れしてしまうかもしれません。
また、短期債・長期債のどちらも長期での値上がりは期待できず、特に長期債は金利と為替の影響を強く受けるので、それなりに値動きが激しいです。
以上を踏まえると、個人的には扱いが難しく魅力もいまひとつ乏しいため、債券への追加投資はしなくていいかな、という結論に至りました。
金と仮想通貨については、次回に続きます。

にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿