米国株インデックス投資だけでいいのか?

2025年6月24日火曜日

投資

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今年に入ってからの米国株は荒い値動きが続いていますよね。
原因はもちろん、トランプ大統領による関税政策をはじめとする数々の施策と、同氏の二転三転する言動の不安定さです。

最近はS&P500やNASDAQ100の株価が戻ってきていますが、関税猶予措置90日間のリミットを前に、またしばらく不安定な値動きが続きそうです。
年初からの株価の下落自体は暴落と呼べるほどではなく、リーマンショックやコロナショックに比べれば、大したことないレベルだと思います。
ただ、たった一人の人物の言動で市場がこれほど揺さぶられた経験は私は初めてでして、今回の調整で、正直なところこれまでになく疲れました。

一方で、私自身の今後の投資方針を見直すきっかけにもなりました。
今回の米国株の調整を受けまして、私が実感したことは以下の3点です。
  1. 長期インデックス投資の有効性
  2. 米国株集中投資のリスク、
  3. アセットアロケーションの必要性

長期インデックス投資の有効性

これは純粋に良かった気づきですね。
私は、資産のほとんどをS&P500とNASDAQ100に連動するインデックスファンドに投資しているのですが、そのうち、今年に買付を行った新NISA分はまだ含み損になっています。

逆に、2024年度分のNISAを含め、過去から投資をしていた分については、今のところまだ含み益で持ちこたえています。
中でも、10年程前から買い付けているS&P500の投資信託はプラス147%、NASDAQ100の投資信託はプラス112%です。
リターンが100%以上ということは、半分以上が含み益ということですので、20%や30%程度株価が下落しても、含み益がバリアになって持ちこたえてくれます。

運用期間が長いほど、含み益バリアが厚くなりますので、長期継続していくインデックス投資の有効性を改めて実感しました。

米国株集中投資のリスク

一方で、あれ?と思うこともありました。
それが米国株集中投資のリスクです。

米国が世界の金融、経済、イノベーションの中心として繁栄してきたのは、世界中から優秀な人材が集まってきたことと、基軸通貨ドルを裏付けとする米国債の信用力が高かったから、というのが大きな理由です。
ただ、自国第一主義を掲げるトランプ政権による国際協調体制に逆行する政策によって、株価、国債、通貨のすべてが米国から流出してしまうトリプル安が発生しました。
これは、基軸通貨としてのドルや米国そのものに対する信用力の低下を示しているといえます。

もちろん、現状ではすぐさまドルが基軸通貨から転落したり、米国債の投げ売りが始まってジャンク債にような格付けに落ちてしまうようなことはないと思いますが、「米国が最強」の時代はもしかしたら、10年以内に終焉するかもしれません。
実際、5月下旬にはムーディーズが米国債の長期信用格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」に引き下げました。

数々の暴落を乗り越えてきた歴史があるので、過度に米国の将来を悲観視しているわけではありませんが、トランプ関税の終息やトランプ政権が終わったとしても、また米国発の別の事件が起こるでしょう。
米国だけに集中投資していては、その度に不安を感じてしまうような気がしています。

米国という国の地位が低下しても、巨大テック企業をはじめとする米国企業が成長し続ければ、S&P500やNASDAQ100も値上がりし続けるかもしれません。
ただ、ある程度運用金額が大きくなってきた今、米国だけに集中投資するというのは、再考の余地があると感じています。

アセットアロケーションの必要性

結果として思い至ったのが、アセットアロケーションをちゃんとしよう、ということです。
なんとも当たり前の話ですね。。

私はこれまでは資産形成期だったので、生活費等の必要最低限の貯金以外は、米国株に全力投資していました。
そのため、お恥ずかしながらアセットアロケーションについては、あまり真剣に考えてきませんでした。

今はサラリーマンをしているので給与収入があり、株の暴落があっても淡々と積立投資を続けることができますし、とりあえず生活を維持することはできるので、資産を慌てて売却しなければならないということもありません。
しかし、これからFIREして定期収入がなくなると、今回のように株が大きく下落した時、恐らく不安に感じるようになると思います。

いくら4%ルールが理屈の上では機能するとしても、値下がりし続ける投資信託から取り崩しをするというのは、きっとかなりのストレスでしょう。
高配当投資に根強い人気があるのも、こうした理由からだと思います。

それに、運用資産額が大きくなると、株価の上下で変動する金額も大きくなり、月々の積立額が与える影響が相対的に小さくなっていきます。
なので、FIRE後は積立投資も停止する予定です。

これらを考慮した結果、今更ながらですが、資産クラスと投資先を分散して、ある程度どのような局面でも耐えられるようなアセットアロケーションの必要性を実感しています

ということで、端的にいうと、長期インデックス投資はいい感じに機能することが分かったけど、現金余力を残さず米国集中投資を続けていくのはどうなの?というのが、今回の気付きです。

それを踏まえて、今後の投資方針を少し見直そうと考えています。


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仕事が嫌いすぎてFIREしたい30代会社員です。米国株インデックスファンドを中心に資産運用中。意識低い系会社員の生存戦略としてのFIREをテーマに、投資情報や経験等を発信します。

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