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慶應義塾大学や早稲田大学所属の研究者によって、退職すると健康状態が改善されることが判明したそうです。
→“退職”は健康に良い影響――慶大と早大が研究報告 50歳以上約10万人を対象に調査
この調査では、日本を含む世界35カ国10万6927人分の退職前後の健康状態や生活習慣、精神状態などを細かく追跡調査したそうです。
その結果、誰もが「そりゃそうだよね」と思っていたことが証明されたわけですね。
具体的には、以下のことが分かったそうです。
- 退職後は自己評価で健康状態が改善。特に女性で顕著な改善。
- ストレス、不規則な生活、運動不足が解消したことが健康改善に寄与したとされる。
- 退職後に認知機能も向上し、特に記憶力や判断力が改善。
- 新しい学び、趣味、社会的な交流で脳が活性化したと考えられる。
個人的に意外だったのが、退職すると認知機能の向上が見られたことです。
世間一般では、「仕事を辞めるとボケる」とか「認知症予防のためには働き続けるのが良い」とか言われていますが、そんなことなかったわけですね。
私自身も、休職という形で仕事から離れて半年ほど経ちますが、自分の健康状態が大幅に改善されているのを実感しています。
この「労働は健康に悪い」という事実を受け止めるべきは、日本人かも知れません。
複数の調査で明らかになっていますが、日本人は世界で最も仕事が嫌いです。
例えば、ギャラップ社が行っている「グローバル就業環境調査」が有名ですが、これは世界中の従業員の「エンゲージメント」、つまり「仕事への意欲」や「会社への貢献意欲」を測る有名な調査です。
2022年の調査で「仕事に熱意がある」と答えた従業員の割合は、日本ではたったの5%で、調査対象の145カ国中最下位でした。
2023年の調査でも6%で世界平均の23%を大きく下回っており、依然として世界最低水準。
「本当は仕事が嫌いなのに、生活のために仕方なく老人になっても働き続ける人」が、日本人のマジョリティという何とも残念な状況です。
「人生100年時代」というスローガンのもと、政府は高齢者の就業促進策を打ち出し、死ぬまで働かせようとしていますが、労働が健康に悪いことが証明された今、いつでもリタイアできる状態を作っておくことが一般人の生存戦略となります。
具体的には、老体に鞭打って嫌々働き続けなくても済むように、今のうちからしっかり資産形成を頑張ることですね。
労働者から資本家にクラスチェンジすれば、仕事のことで悩む必要もなくなります。
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