前回の続きです。
→住宅戦略を考える③-自分ならどうするか
ここまでは持ち家と賃貸についてお話ししてきましたが、もう一つ選択肢があります。
それは、「実家に住む」という選択です。
意外と多い実家暮らし
「おいおい実家かよ」と思われるかもしれませんが、現在、20代で実家に暮らしている割合は37.7%で、30代や40代でも約3割もいるのです。
国民の3人に1人ぐらいは、実家暮らしです。
理由としては、やはり経済的な負担を減らしたいというのが大きいようです。
インフレで不動産は勿論、各種生活コストが上がる一方で、給料は一部の大企業を除けば大して上昇していないので、無理からぬことですね。
『子供部屋おじさん』などと言われるように、「いい年して実家暮らしはみっともない」とメディアやSNSなんかでも揶揄される風潮がありますが、利用できるリソースを利用するのは経済行動として当然のことで、当事者が納得しているなら外野がどうこう言うことではありませんね。
経済面では実家暮らしが最強
なんにしろ経済合理性だけを突き詰めて考えるなら、実家暮らしが一番お金が貯まるのは事実です。家賃がゼロ、もしくはめちゃくちゃ低コストで済みますから。
親と同居していれば相続時の『小規模宅地等の特例』が使えるので、相続税対策としても理に適っています。
子供がいる共働き夫婦にとっては親が身近にいた方が安心でしょうし、親側にとっても将来弱ってきたときに身の回りのことを見てもらえる(かもしれない)メリットがあります。
まずは優先順位を決める
一方で、親との同居をストレスに感じるのに我慢して節約のために実家暮らしを選択すると、生活に質を下げる結果になってしまいますし、家族間の関係も険悪になってしまうかもしれません。
結局のところ、どういう住宅戦略を取るのが正解かというのは、自分の置かれている環境、ライフステージ、そして何を優先したいかによって全く変わってきます。
自分の人生において何が一番大切なのかを明確にすることが、住宅戦略の第一歩だと思います。
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