サイドFIREを考える①-「好きな仕事」なんてあるのか?

2025/07/05

FIRE

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世の中には色々なFIREの種類があり、日々新しいものが出てきて若干カオスな状態になってきていますが、大きく分けると二つの種類があります。

ハードルが低いサイドFIRE

一つは、「完全FIRE」。
これは、資産運用からの収入だけで生活費の全てを賄い、文字通り「一切働かない」状態を目指すものです。別名フルFIREとも言われますが、意味は同じです。
働かなくていいわけですから、究極の自由を手に入れられる、まさにFIREの理想形と言えるでしょう。

そしてもう一つが「サイドFIRE」です。
こちらは、資産運用からの収入に加えて、「多少の労働」を組み合わせることで、生活費を賄う形です。
例えば、「週に2~3日だけ働く」「月に数万円~10万円程度稼ぐ」といったイメージですね。
完全FIREと比べて資産形成のハードルがグッと下がるため、「これなら自分にも手が届くかも」と感じる人が多く人気があります。

しかし、私が考えるに、サイドFIREには大きな落とし穴が潜んでいます。

サイドFIREの落とし穴

それは、サイドFIREの「サイド」の部分、つまり「労働」は何をするのか?ということです。

巷のFIREに関する情報や書籍では、この「サイドの労働」について、「自分の好きな仕事」や「ゆるい仕事」をすると紹介されることが多いですよね。
いわゆる「生活のためのライスワーク」ではなく、「仕事そのものを楽しめるライフワーク」をしましょう、といったメッセージです。

理想形としては、サラリーマン時代に副業として取り組んでいたことが軌道に乗り、月に数万円~10万円程度安定して稼げるようになったから、FIRE後もそれを続けて、生活費の一部を賄う、という形がよく描かれます。
これなら、まさに「好きを仕事をして無理なく稼ぐ」、という理想的なライフスタイルに見えますよね。

しかし、ここに大きな現実の壁が立ちはだかります。

よく考えてみてください。

副業で月に10万円を「安定して」稼ぐというのは、想像を絶するほど大変なことです。
一部の本当に有能な人、あるいは圧倒的な努力を継続できる人しか達成できないレベルだと私は思います。

実際、副業をしている人の約半数は月に1万円未満、75%以上の人が月に5万円未満しか稼げていないという結果が出ています。
副業で月に10万円以上稼ぐことができる人は、全体のほんの一握りであるというのが現実です。

それだけの収入を得るためには、本業の傍ら、膨大な時間と労力を費やし、専門的なスキルを習得し、試行錯誤を繰り返す必要があります。

多くの人が、そこまでたどり着く前に挫折してしまうのが実情ではないでしょうか。

好きな仕事って何?

さらに、「好きな仕事」という言葉にも、私は疑問を感じています。

「ゲームが好きだからゲーム配信者になろう」
「旅行が好きだから旅行ブロガーになろう」
そういった安易な発想で始めても、実際にそれが「仕事」となると話は全く別です。

趣味や遊びでは好きでも、それが義務になり、成果が求められ、他者からの評価に晒される「仕事」になった途端、途端にストレスを感じるようになる、というケースは非常に多いのではないでしょうか。

そもそも多くの人がFIREを目指す根本的な動機は、「労働から逃れたい」、「会社や上司、人間関係のしがらみから解放されたい」というものではないでしょうか?

そうであるなら、「好きな仕事」なんて、本当にあるのでしょうか?
好きなことでも、それが「やらなければいけないこと」になった途端嫌いになる、というのはありがちな話です。

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仕事が嫌いすぎてFIREしたい30代会社員です。米国株インデックスファンドを中心に資産運用中。意識低い系会社員の生存戦略としてのFIREをテーマに、投資情報や経験等を発信します。

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