個別株投資をやめた理由5選

2025/07/25

投資

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現在、私がメインとしている投資はインデックス投資ですが、投資のスタート時は個別株投資がメインでした。
なぜ個別株投資⇒インデックス投資に切り替えたのか、その理由をご紹介します。

銘柄選定が非常に難しい

まず銘柄選定が難しいからです。
「これから上がる銘柄」なんて、私には全く分かりません。
私だけでなくプロのアナリストでさえ、完璧に予測することは不可能だと言われています。

例えば、「これは割安だ!」、「将来性がある!」、と思ってバリュー株として購入したものの、その後全然株価が上がらない、なんてことはザラにあります。
ひどい時には、買った途端に下がり始める、なんて経験も少なくありません。

株式市場全体は好調で、日経平均株価やS&P500指数が連日高値を更新しているのに、なぜか自分の保有している個別銘柄だけは、まったく株価が上がらない、という状況に陥ることがよくありました。

そして、さらにタチが悪いのが、その銘柄に嫌気がさして売却した直後に、なぜか急に株価が上がり始めるという現象です。
まさに「株あるある」だと思いますが、これが何度となく続くと、結構しんどいものがあります。

若かりし頃は投資手法やらチャートの見方やら色々と勉強しましたが、結局、市場の複雑さや予測の難しさを痛感するばかりでしたね。
「努力しても報われない」、「予測が当たらない」、という状況が続き、銘柄選定の難しさに限界を感じたのが大きな理由の一つです。

リスクが大きい

「リスクが大きい」というのは「価格の変動幅が大きい」、つまり「上がる可能性も下がる可能性も高い」ということです。

個別株を選ぶ際には、多くの要素を考慮しなければなりません。

  1. 「株式」というアセットクラス
  2. 投資対象の「国」
  3. 投資対象の「企業」個別の業績や将来性

少なくともこの3つの要素が複雑に絡み合ってきます。
もしこの3つの要素がすべてプラスに働けば、確かに大きな利益を得るチャンスがあります。
逆に、もしこれらの要素がマイナスに働いてしまった場合、その損失もまた大きくなる可能性があります。

他方、インデックス投資であれば、このリスク要素を減らして投資をよりシンプルにすることができます。
例えば、TOPIXに連動する投資信託に投資する場合、投資対象は「株式」と「日本」という2つの要素に絞られます。
特定の企業に依存するリスクが分散されるため、個別の企業業績による影響を受けにくくなります。
さらに、全世界株式に投資するインデックスファンドを選べば、投資対象は「株式」という要素1点にほぼ集約されます。
国や地域、個別の企業といったリスクが極めて広範囲に分散されるため、特定の国の経済状況や特定の企業の不振が、ポートフォリオ全体に与える影響は非常に小さくなるわけです。

私は、資産形成においては、「大きく増やすこと」よりも「大きく減らさないこと」を重視したいと考えるようになり、リスク分散の面で優れているインデックス投資を選ぶようになりました。

管理が面倒だった

私は、そもそも資産運用に対して、そこまで多くの手間や時間をかけたくない「意識低い系」の人間です。
FIREを目指すのは、働く時間を減らして自分の時間を確保するためであり、投資のために時間を費やすことは本末転倒だと考えています。

特に米国株の場合、スピンアウトによって特定口座で保有していたはずの株が、一般口座に払い出されてしまうことがあります。
一般口座で株を保有していると、確定申告をして税金を計算・納付しなければなりません。
これが非常に面倒で、私はできるだけ避けたいと考えていました。
そのため、払い出される前に売却するなどの対応が必要になり、その手続きがストレスでした。

さらに、意外と無視できないのが、郵便物の多さです。
日本株を保有していると、配当金の通知書、株主総会のお知らせ、そして株主優待券など、様々な郵便物がたくさん送られてきます。
自宅の郵便受けがすぐにいっぱいになってしまい、はっきり言って邪魔でした。
デジタル化が進む現代において、紙の郵便物が大量に届くのは、非常に非効率的だと感じてしまいます。

さらに、個別株を保有するということは、その企業の情報収集や、決算発表、事業動向などを常にチェックしておく必要があります。
保有銘柄が増えれば増えるほど、当然ながらこの手間と時間は膨大になります。
30銘柄近く保有していた頃は、それだけでかなりの時間を費やしていました。

リターンが低かったから

「お前が下手なだけだろ!」と言われればその通りなんですが、私個人の話だけではないのです。
一般的に、プロのファンドマネージャーが特定のテーマや戦略に基づいて銘柄を選定し運用しているアクティブファンドは、そのほとんどが、市場全体の動きを示すインデックスのリターンよりも劣っているという調査結果が出ています。

私の場合も、個別株の投資成績は同時期に保有していたインデックスファンドのリターンよりも、常に悪い結果でした。
どれだけ自分で銘柄を分析し、自信を持って購入しても、結局はインデックスに劣るという現実を突きつけられる日々です。

もちろん、インデックスを上回るリターンを得るためには、優良な個別株に投資していくしかない、というのもまた事実です。
現に、テスタ氏や清原達郎氏といった著名な個人投資家や機関投資家は、個別株投資をメインとして、莫大な資産を築いています。
彼らの投資手腕が天才的に優れていることは疑いようがありません。
ただ、逆に言えば、このような天才やプロの機関投資家と同じ土俵で戦わなければならないのです。
私のような素人が、彼らと同じレベルで戦うことは不可能だと悟りました。

そもそも投資自体は好きではない

身も蓋もない理由ですがw

個別株投資をメインにされている方々は、株投資そのものが好きな方が多い印象を受けます。
探求心旺盛というか、その銘柄を選ぶまでの過程、つまり企業研究や業界分析、決算書の読み込みといった一連のプロセスも楽しんでいるように見えます。

私は保有資産のほとんどを投資に回していますが、別に投資が好きなわけではなく、「上がったか下がったか」という結果にしか興味がありません。
私にとって大切なのは、着実に資産を増やし、FIREという目標を達成することです。
そう考えると、インデックス投資で十分なのです。
私が求めているのは、投資プロセスそのものの面白さではなく、その結果として得られる経済的自由です。

某ドラクエの某六大軍団長風にいうと「俺は投資が好きなんじゃねぇんだ…金を増やすのが好きなんだよォォッ!!!」といったところでしょうかw

個別株投資は主体的に投資したい人向けだと思います。

私のように「資産形成は効率的に、手間をかけずに、最終的にFIREできればそれでいい」と考えている人にとっては、インデックス投資の方が断然おすすめです。

なんといっても手間がかかりませんからね!


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仕事が嫌いすぎてFIREしたい30代会社員です。米国株インデックスファンドを中心に資産運用中。意識低い系会社員の生存戦略としてのFIREをテーマに、投資情報や経験等を発信します。

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