楽天証券でMRFの取り扱い復活

2025年6月22日日曜日

投資

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楽天証券で、MRFの取り扱いが復活したとのことで、今回はこの楽天MRFについて調べてみました。

楽天MRFとは?

MRFとはそもそも何かというと、「マネー・リザーブ・ファンド」の略で、平均残存期間90日以内の国内外の短期公社債およびコマーシャルペーパーを投資対象として運用する商品です。
投資対象を見てわかる通り、安定運用を目指すもので、大きな利益を狙いに行くものではありません。円建て商品のみが対象で、為替リスクは負いません。

かつては証券会社に入金すると自動的にMRFで運用されていました。
しかし、長らく続いた低金利時代によって各社運用が難しくなり、楽天証券は2017年にMRFを取り扱い終了しました。
その後、金利が上昇したことでMRFが復活したということになります。


利回りは、税引き前で0.463%。
分配金が毎月払い出されますので、月次で複利が働くことになります。
また、分配金は株式の損失と損益通算することができます。

円建ての短期公社債で運用するため、為替リスク、信用リスク、金利変動リスクが極めて低いということから、安全性の高い商品です。

一方で、預金や国債と大きく違うのは、元本保証ではないということ。
これまで元本割れしてことはないため、可能性としては非常に低いものの、何事も「絶対」ということはありません。

購入手数料はかかりませんが、入出金にはタイムラグがあり、当日16時までの入出金で翌日4時頃の反映となります。
最短でも1日かかるということですね。
もし16時以降に入出金した場合は、翌々日に反映されることになります。

また、現時点では自動入金に対応していません。
証券口座に現金を入金した後、自分でMRFに入金する必要がありますので、この点は少し手間ですね。せめてマネーブリッジで預り金として設定した金額分は、自動的にMRFにできると良いのですが。

利回りの比較

楽天MRFの利回りは0.463%ですが、これは高いのか低いのか。
楽天証券の口座保有者はほぼ開設しているであろう楽天銀行の普通預金、さらには金利水準が高い他の銀行と比較してみました。

楽天銀行と比べれば高いといえますが、他の銀行ではより高い金利を出しているところもあります。
もっとも、金額の上限設定がされていたり、給与等の受取口座に指定する必要があるといった条件がついてることが多いので、無条件でという前提なら、普通預金よりは高めの利回りといえそうです。
一方で、定期預金や10年変動国債については1%の利回りが取れる状況ですので、それらと比較すれば低利回りとなります。

以上から、楽天MRFのメリットとデメリットをまとめると、次のようになります。

メリット

・普通預金より高めの利回り
・元本割れリスクがほぼない
・為替リスクがない
・分配金が損益通算できる

デメリット

・定期預金や国債より低利回り
・入出金に1日タイムラグがある
・手動で入金する必要がある
・買付可能額に反映されない

MRFの使い道

さて、この楽天MRFはどういう使い方がいいのでしょうか。
結論としては、「1年以内に使うかもしれない投資資金の置き場所」として使うのが良いと思います。

入出金のタイムラグがあり、MRFに入金している分は株や投資信託の買付可能額から除外されてしまうので、機動的に動かしたい資金の預け入れ先としては向きません。
かといって、1年以上使う予定のない資金であれば、定期預金や国債の方が利回りが高く、元本保証もついているので魅力的です。
為替リスクを受け入れるのであれば、さらに高利回りの外貨建MMFも選択肢に入るでしょう。

ちょっと立ち位置が中途半端な商品ですね。

私の場合は、その日のうちに株を買い付けるようなトレーディングはほとんどやっておらず、タイムラグのデメリットはそこまで気になりません。
現物株ではなく投資信託での運用メインですので、そもそもタイムラグがあります。
下落相場では、スポット買いよりも定期買付額を増やすことが多いので、1日で出金されるなら許容範囲内かなと思います。

他の銀行に資金移動したり、定期預金や国債で資金拘束されることなく、普通預金よりは高い利回りを得ながら、ある程度機動的に動かせる資金を手元に置いておけるという点では、この楽天MRFはアリかな、と考えています。
投資用の資金は、同じ証券口座内で管理した方が楽ですしね。

買付手順

ということで、試しに利用してみることにしました。
ここからは実際の買付手順を解説します。

まずは楽天証券にログイン後、メニューから「楽天マネーファンド」へ進みます。

スマートフォンサイトへの遷移を促されるので、そのまま進み、「今すぐ運用を始める」をクリックします。

入金したい額を入力し、目論見書を閲覧して先に進みます。

確認画面が表示されるので、問題なければ取引暗証番号を入力して「追加する」をクリック。


これで、注文が確定しました。あとは翌日の反映を待ちましょう。

後日確認したところ、確かに買付が反映されていました。
今回入金したのは200万円ですが、ちゃんと分配金が計上されていることが確認できますね。

また、7/31までキャンペーンもやっているので、一応エントリーしておきました。
<要エントリー>【楽天・マネーファンド】リリース記念 最大10万円が当たる!キャンペーン | 楽天証券

ということで、今回は楽天MRFの内容と実際の買付手順について解説しました。
利回りを積極的に取りに行くような商品ではありませんが、証券口座の待機資金をそのままにしておくのはもったいないから少しでも働かせたい、という人は検討してみても良いかも知れません。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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