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大失敗に終わった私の不動産投資ですが、僅かながらもこの経験から得た教訓もあります。
素人は不動産投資に安易に手を出すな
前提として、不動産投資においては、買い手と売り手の情報格差が非常に大きいです。
それにも関わらず、不動産投資をする人は、法律上は「プロ」とみなされてしまうため、消費者保護の対象になりにくいという側面もあります。
不動産屋は法律で説明が義務付けられている最低限の重要事項しか説明せず、聞かれていないことは答えません。
ましてや、都合の悪いことやリスクについては、適当にはぐらかしたり嘘をつくことも平気で行われます。
不動産会社にとって、素人の客は基本的にカモということです。
これは不動産に限らず、投資商品を扱う業界全体に共通することかもしれませんが、特に不動産投資では数千万円といった大きなお金が動くので、一度の失敗で取り返しがつかなくなる可能性がある点が恐ろしい。
不動産投資を行う上では、物件の良し悪しを見極める目、適正価格の判断、関連法令や判例の知識、設備の知識、そして何よりも悪徳業者を見抜く「審美眼」が必須です。
せめて宅建レベルの知識と、自分からガンガン不動産会社と関係を作りに行くバイタリティーがないと、安易に参入してはいけなかったと猛省しています。
他人の投資話には絶対に乗るな
言うまでもなく、投資の基本中の基本です。
ただ、「まさか自分が騙されるわけない」って思っている人ほど騙されるんですよ。
私がまさにそうでした。
特に、当時の私のようにちょっと投資を勉強して「自分は知識がある」と勘違いしている人ほど危ないです。
某不動産GメンのYouTube動画を見ると、被害にあわれた方々の事例がたくさん出てきますが、共通するのは皆さん、ちゃんと仕事をして真面目に暮らしている普通の会社員や公務員だということです。
中には医者のように、理知的でとても投資詐欺に遭うようには見えないような人でも、プロの詐欺師にかかればコロッと騙されてしまうのです。
大前提として、本当に儲かる話なら、わざわざ手間暇かけて他人に教えたりはしません。
その人自身が、自分で投資して利益を独占するはずですから。
不動産に限らず、儲け話をもちかけられたら全部スルーする、これ一択です。
自分に向いた投資で勝負する
不動産は、基本的に「一点もの」です。
同じ物件は二つとありませんし、その値付けが適正かどうかも非常に分かりにくいです。
また、プロや限られた人だけで取引される物件も多く、私たちが一般的にアクセスできる情報は限られています。
そうした不動産投資で成功するには、毎日のように不動産情報をチェックしてアンテナを張り続け、良い物件が出たら即座に不動産会社にコンタクトをとって買付を入れるような、根気とスピード感とコミュニケーション力が必要です。
また、購入後の物件管理も、管理会社に丸投げすることはできますが、それでも設備修繕の手配や総会招集、確定申告等、何かと手間がかかります。
そして、いざ売りたいと思っても、すぐに買い手が見つからず、なかなか売れないこともあります。
もちろん不動産投資は、創意工夫次第で大きな利益を出せる可能性がありますし、株式などと違って、著しく値崩れしたり家賃相場が暴落するといったことが少ない安定感があります。
物件を自分でリノベーションしたり、積極的に賃貸付けをしたりと、手間をかけることをいとわない、のめり込む人には向いているかもしれません。
ですが、投資にあまり手間をかけたくないタイプや別のことに集中したいタイプには、あまり向いていません。
私はこの失敗経験から、自分には不動産投資は向いていないと確信し、株式投資をメインに据えることにしました。
その結果、運も手伝って、何とかまとまった資産を作ることができました。
あのままマンションを持ち続けていたら、多分ここまでは到達できなかったと思います。

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