不動産投資の苦い思い出③
上記の続きです。
「サブリース付新築マンション」という最悪な物件を買った私ですが、最初の数年間は、収支シミュレーション通りかろうじて黒字で回っていました。
しかし、そのうち管理費と修繕積立金が値上がりし、みるみるうちに収支が悪化していきました。
特に修繕積立金は、年々上がっていくのが一般的で、これがボディーブローのように効いてくるのです。
その後も度々管理費と修繕積立金が値上がりし、最後の2年ほどは税金負担を考慮すると、収支がついに赤字になってしまいました。
さらに、内装や設備の経年劣化による故障があれば、その都度、修繕費がスポットで出ていきます。
エアコンの故障で数万円、給湯器の故障で数万円…
1回1回は数万円でも、それが積み重なるとかなりの出費です。
まさに、持っているだけで赤字を生む「負動産」と化してしまいました。
毎月の赤字を補填するために、給料からお金を出すのは本当に辛かったですね。
近年は都心部の不動産価格が大きく上昇したため、これを機に売却してしまおうと考えたのですが、ここでもサブリース契約が足かせになります。
サブリース付物件は、投資家からすると収益性が低く見られるため、当然、実需価格よりもかなり値引いた金額でしか売れません。
それこそ数百万円レベルで変わってきます。
それこそ数百万円レベルで変わってきます。
サブリース業者に契約解除を求めても一向に応じてもらえないので、どれほど不動産インフレが続いたとしても、私の物件はその波に乗れず、マイナス査定されてしまうという絶望的な状況でした。
しかもサブリース業者からは、入居者が誰なのか、いくらの賃料で貸しているのか一切開示されません。
プライバシー保護が理由かもしれませんが、どんな属性の人が入居しているのか全く分からないのは、正直不安です。
民泊として勝手に使われたり、反社勢力の拠点にされていたとしても分かりません。
持ってるだけで赤字とストレスをもたらす上に、高く売れる見込みも薄い不良債権と化したこのマンションに嫌気が差し、ついに購入額よりかなり低い金額で売却することにしました。
幸い、これまでの収支総額で考えれば、ギリギリのところでトントンで済んだのですが、損失を出さなかったのはただ運が良かっただけだと思います。
もし頭金を株式投資で運用していたら、はるかに大きなリターンが得られたはずです。
10年以上保有して収支がトントン、手間と時間だけ取られてリターンはゼロ。
これは、投資としては大失敗と言わざるを得ません。
ちなみに、この間、F社長や大和田常務、みちお社長に何度も連絡を取ろうとしましたが、一切連絡が取れなくなりました。
みちおの不動産会社のホームページも事務所も、数年後には跡形もなく消えていました。
恐らくマンション価格にマージンが上乗せされていて、私のような素人にマンションを買わせ、利益を抜いていたのでしょう。
まさに典型的な不動産投資詐欺にハマってしまったというわけです。
「正直不動産」の世界が、ほぼそのまま私に起こったようなものでした。
年収数百万円の20代正社員で、さらに投資に興味があるという当時の私は、彼らにとって最上級の「カモ」だったんだと思います。
実は、不動産投資自体はまた挑戦してみたい気持ちもあるのですが、この経験がトラウマになってどうしても躊躇してしまいます。
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