不動産投資の苦い思い出①

2025/07/29

投資

t f B! P L

私はこれまでに様々な投資をしてきまして、その過程でたくさんの失敗も経験してきました。
中でも、特に手ひどく失敗したのが、不動産投資です。

話は私が25歳の頃に遡ります。
当時から、早くも「会社辞めたい」と思って日々を過ごしていました。
新卒で入社した会社は、いわゆるお堅い普通の会社。
入社3年目で良くも悪くも安定はしていましたが、代わり映えのしないつまらない仕事、意味のない会議、常態化した残業、面倒な付き合いの数々に嫌気が差していました…。
「このまま40年近くも働き続けるなんて、絶対に嫌だ!」と、毎日悶々としていましたね。
そんな中で、漠然と「何か副業を始めたい」、「投資でお金を増やしたい」という思いが募っていきました。
でも、当時は現在のような手軽にアクセスできる良質なマネー系の情報が少なく、何から始めればいいか分からなかったんですね。

情報もコネクションもない中で、ある日、友人から「異業種交流会」に出てみないか、と誘われました。
今思えば、どこの誰が主催しているかもわからない、異業種交流会とは名ばかりのかなり怪しげなパーティーだったのですが、どうにも日常に閉塞感を感じていた当時の私はホイホイ参加しました。

会場は都心のおしゃれなイベントスペースで、間接照明がやたらギラギラしている薄暗い空間の中、DJがかける重低音の効いた音楽が鳴り響いていました。
参加者は数十名ほどいましたが、なんだか羽振りの良さそうな若者や派手な格好をした女性が多く、普段自分がいる世界とは全く異なる華やかな光景が広がっていました。
当時の私は、華やかなこの場にいる自分も、なんだか特別な存在になったような気分になって舞い上がっていました。

浮かれてそわそわしていた私に、ある人物が話しかけてきました。
ここでは仮に、「F社長」としておきます。

F社長は当時30歳くらいでしたが、すでにコンサル会社や飲食店、保険代理店など、いくつもの事業を経営していると言っていました。
聞けば、すでに経済的自由を達成していて、会社の経営はほとんど人に任せて、自分は好きなことだけやっている、とか。
そしてその生活ぶりは非常に派手でした。
都内の高級ホテルに滞在していて、夜な夜な女性のいるお店で飲み歩き、SNSには有名アーティストとのツーショット写真がバンバン上がっているような人でしたね。

今なら胡散臭くてとても近づかない手合いですが、当時の私には眩しく映りました。
まるでドラマの世界から飛び出してきたような人物で、「こんな生き方があるのか!」と衝撃を受けました。
大方、すべて計算された「ブランディング」だったのでしょうね。
いかにも成功者という雰囲気を作り出し、私のようなカモを引き寄せるための、巧妙な罠だったのでしょう。

そんなF社長に、当時の私は何の疑いもなく愚かにもこう聞いてしまったんです。 
「Fさん、どうやってそんな風に成功できたんですか?!」
「俺もFさんみたいになりたいです!」 
「あぁ、実は俺も昔は君みたいに普通の会社員だったんだけどさ、不動産投資を始めて副収入を得るようになって、それで規模を拡大していって、今みたいに会社経営にシフトしていったんだよね」
「不動産は安定していて堅実な投資だから、初心者向けだと思うよ。一度買っちゃえば、寝てても不労所得が自動的に入ってくるしね」
「ちょうど今度セミナーをやるから、興味があったら出てみる?」
「不動産!なんかすごいですね!セミナー行ってみたいです!!」

…いやー、今思うと、本当に馬鹿丸出しですよね。
カモがネギ背負って、さらに自分から鍋に飛び込みに行っているようなもんです。

(続きます…)


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仕事が嫌いすぎてFIREしたい30代会社員です。米国株インデックスファンドを中心に資産運用中。意識低い系会社員の生存戦略としてのFIREをテーマに、投資情報や経験等を発信します。

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