休職生活3カ月間の軌跡と心境

2025/06/19

その他

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本記事のYouTube動画はこちら。


私は仕事を傷病休職していて、既に三カ月が経過しました。
今回は、休職後の過ごし方や心境の変化について書きたいと思います。

休職後2週間

私は異動先の仕事が合わず、激務とストレスで心身をすり減らして限界を感じ、休職に突入したました。

最初の2週間ぐらいは、体調が優れないのと何もする気力がおきず、寝たり起きたりを繰り返していました。
休職前は仕事関係の着信やメール、チャットの通知音が鳴っていたのがぱったりとなくなり、聞こえてくるのは、車の走行音や工事の音、鳥のさえずり、公園で遊ぶ子供の声といった環境音のみ。

部屋が静かになると、色々なことを考えるようになります。
仕事のこと、家族のこと、お金のこと、今までの人生、今後のこと。

特に思考の大部分を占めていたのは、職場の同僚への罪悪感です。
仕事も会社も全く好きになれませんでしたが、同僚はいい人たちばかりだったので、私が残した大量の仕事が降りかかってしまうことが、申し訳ないと思ったんですよね。

でもよく考えれば、ぎりぎりの人員しか配置せず、勤務時間外の対応が当たり前に求められるような自己犠牲的な働き方を強いる会社の体制に問題があるわけで、自分もただの被害者です。
それに私のような平社員の替えはいくらでも効きます
会社だって、新しい人を雇うか、他部署から応援に来てもらうなどして穴埋めしているはずです。

映画の「シン・ゴジラ」で、内閣総理大臣が交代する場面での「新しいリーダーがすぐに見つかるのがこの国の良いところだな」というセリフが印象に残っています。

現実世界でも同じです。
総理大臣でも大企業の社長でも、辞めればすぐに代わりが出てきます。
組織とはそういうものです。
私一人が抜けたところで、どうってことないでしょう。
そう考えて、割り切ることにしました。

過ごし方としては、自宅でゲームをするか、AmazonプライムやYoutubeをひたすら観ていました。
たまに買い物と散歩に出る以外は、ずっと家の中です。
積みゲーで溜まっていたエルデンリングやバイオハザードにドハマりして、無心でやっていましたね。
生活サイクルはかなり不規則で、昼過ぎに起きて、だらだら過ごして、眠くなる午前1時とか2時に就寝するという感じです。
食事もお腹が減ったタイミングで何か適当に口に放り込んで、お腹が空かなければ1日1食程度で済ましていました。
単位を取り終えた大学生時代のように、何の生産性もないひたすら怠惰な日々を過ごしていました。

1カ月経過

1カ月が経つ頃には、少しずつ体調が回復してきたのと、段々暖かくなってきたこともあって外出できるようになり、ジムに通うようになりました。
入会だけしていたものの、ほとんど通えていなかったんですよね。
サブスク代も馬鹿にならないので、これまでの機会損失を取り戻すためにも、天気がいい日は極力行くことに。

大体、午前中に行くことが多いのですが、朝9時前に行くと出勤前のサラリーマンぽい人が多く、午前10時から11時頃は、私服姿の若い人が多い印象です。
私服姿の若い人は、学生だったり、フリーランスだったり、シフトワーカーだったりするのでしょうね。
もしかしたら、FIRE達成者もいるのかもしれません。

そして、昼頃になるとまたスーツ姿のサラリーマンがちらほらやってきます。
仕事の合間にジムで運動するなんて、どれだけ体力お化けなんだと驚きます。
私なんて、朝は少しでも長く寝ていたいし、夜は少しでも早く帰りたい。
ましてや昼休みなんて、さっと食事した後はずっと昼寝していました。
そんな体たらくだったから、休職することになったのかもしれませんが、、、

さて、筋トレにはいくつかの効用がありました。
まず、無心で体を動かしていると、余計なことを考えずに済みます。
特に仕事関係のことを考えると、どうしても気分が沈んでしまうので。

次に、適度な疲れがあることで、夜はぐっすりと眠れるようになりました。
ジム通いが習慣化してからは、明らかに睡眠の質が上がりましたね。
めちゃくちゃだった生活サイクルも改善し、夜は11時過ぎに就寝、朝は8時頃起床し、食事も規則正しく取るようになりました。

筋トレは単に体を鍛えるということ以外に、生活サイクルを整えることにも大きく役立つということですね。
多くのFIRE達成者が筋トレに目覚める理由がわかりました。
この筋トレ習慣は今も続けていて、働いていた時より背筋が伸びて体力がつき、健康的になったと思います。

2カ月経過

2カ月目に入ったあたりで、気分的にかなり楽になり、新しいことを始めようという意欲も少しずつ出てきました

そこで始めたのが、Youtube動画の配信です。
これには理由が2つあって、ひとつは自分の経験や思っていることを記録するため。
自分自身が後から振り返れるログになると同時に、自分の経験が他の誰かの役に立てればいいなと思ったのがきっかけです。

もうひとつの理由は、FIRE後を見据えた趣味作りの一環です。
FIRE達成者の経験談を見ると、「暇を持て余してしまう」という声をよく見かけます。
最悪の場合、やることがなくなって耐えられなくなり、労働に戻ってしまうケースもあるようです。
せっかく人の何倍もの努力をしてFIREを達成したのに、また苦痛まみれの労働者に戻るなんて、あまりにもったいない。
ただ、私自身も没頭できるような趣味がこれといってないんですよね。
なので、将来のFIRE生活を楽しく送るために、いくつか趣味を作っておきたくて、色々試してみようと考えたのです。
Youtube配信もそのうちのひとつ、というわけです。

また、平日もフリーなので気軽に国内旅行に出かけるようになりました。
働いていた時は、休日は何もする気が起きないし、そもそも混んでいるので旅行に行くのもかなり億劫だったのですが、休職中は「ちょっと行ってみるか」ぐらいの軽いノリで実行できます。

3カ月経過

そして3カ月目になると、働いていない状態がすっかり日常となりました。
この頃になると、仕事関係のことを普段意識することがほぼ皆無です。
自分が最後に関わっていた仕事がどんな内容だったのかもはっきりと思い出せないレベルです。

そして、生活パターンもある程度確立されてきました。
朝8時頃に起床後、掃除洗濯をしたりジムに行き、午後はYouTube動画の作業や読書、散歩に出かけ、夜はゲームやAmazonプライムを見て過ごす、といった感じです。
平日日中に自由に動けるので、平日限定のイベントに出かけたり、ランチを食べに行ったりすることもあります。

休職した直後にあった、同僚への罪悪感や働いていないことへの焦燥感もなくなりました。とにかく毎日が夏休み状態で、好きなことややりたいことしかやっていません。
結果として、生活はストレスフリーで快適そのものです。
とにかく心が平穏ですね。

ただ、一方でストレス耐性がどんどんなくなっているように感じます。
例えば、ある日電車に乗った時、ちょうど通勤ラッシュの時間に当たってしまったのですが、あの閉鎖空間で他人と常時接触することを強いられる不快さは筆舌に尽くしがたく、

我慢できなくなって、途中の駅で思わず降りてしまい、徒歩で目的地に向かわざるを得ませんでした。
わずか数カ月前には、自分もあの満員電車の構成物として、毎日のようにもみくちゃになっていたのが信じられません。
どれだけ非人間的な暮らしをしていたのか、改めて思い知りました。

また、時間が経つのがとても速く感じるようになりましたね。
働いているときは、ずっと嫌いなことをしていたせいか、時間の流れが澱んでいてとても遅かったイメージでしたが、現在は、ストレスフリーの生活をしているせいか、1日があっという間に過ぎていきます。
確実に時間が過ぎ去っているという当たり前のことを、改めて実感しています。
限りある時間という資源を、嫌いなことや苦痛なことをして食いつぶしていくことが、実に馬鹿らしいという感覚が強くなりました。

休職した感想

さて3カ月間休職した感想としては、休職に踏み切って本当に良かったと思っています。
まず何といっても、心身の状態が大幅に改善したことが大きいです。
恐らく、あのまま無理をして仕事を続けていたら、取り返しのつかないことになっていた気がします。
正社員として過酷な労働を長年続けてきた中で失った健康と人間性を、この3カ月で一気に取り戻したという感じです。

そして、FIRE後の生活を疑似体験することができた点も大きなメリットです。
FIREを長年の目標としていたものの、実際に自分にFIRE適正があるのか、やってみないと分からない部分がありました。
よく目標を見失ったり、自由な時間に耐えられなくなってFIRE卒業し、労働の世界に戻っていくFIRE達成者達の事例を見聞きしていたので、自分もそうなってしまう可能性があるのか、実験してみたいという気持ちが以前からありました。
いざFIREしてしまった後でやっぱり向いていなかったとなっても、取り返しがつきませんからね。

それで今のところどうかというと、全く飽きていません。
嫌いなことに関わらずに済む今の生活は快適そのもので、心の底から満喫しています。
仕事のことなど、今となっては思い出すこともありませんし、復職したいと思うこともありません。
これが、今後半年とか1年と続けばまた違う心境になるのかもしれませんけどね。

ただ、傷病手当金の支給期間には1年6カ月という上限があるので、ずっと休職したまま、というわけにもいきません。
どこかで復職するか、このまま退職するかを選択する必要があります。
この辺りの今後の展望については、また別の記事で。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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仕事が嫌いすぎてFIREしたい30代会社員です。米国株インデックスファンドを中心に資産運用中。意識低い系会社員の生存戦略としてのFIREをテーマに、投資情報や経験等を発信します。

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